2015年06月06日

セルフレスキュー

セルフで潜る場合、インストラクターのアシストがない分、何らかのトラブルに陥った場合にパニックを起こさずに自分で対処できる、セルフレスキューの能力が必要になります。

普段の生活の中でできる身体的な準備は、あたりまえのことですが、適切な健康状態、運動、食事に気を付けて体調を整えておくことです。これにより体力が必要な緊急事態にも対応できます。

ダイビング前には特に体調管理に気を遣い、不安要素をできるだけ排除しておくことが大切です。これにより、水中での無用のトラブルを減らすことができますし、精神的にも安定して潜ることができます。

精神面で大切なのは、ダイビングに対する自信をもつことです。自分にのダイビングに自信がないと、些細なことでストレスを抱えやすくなり、そのストレスが深刻なトラブルに発展する可能性があります。

自分のダイビングに自信をもつ上で、まず最初にすべきことは、自分の慣れた器材を使用することです。

自分のダイビング器材をもち、適切に保管・点検することで動作不良を起こす危険性を低くすることができますし、器材をよく理解しておくことで、トラブルが起こっても、落ち着いて、素早く対応できます。また、その準備をしておくことが自信につながります。

器材は、セルフで潜る上で必要となるものをそろえておくことが必要です。例えば、バディで潜っていて流されて漂流してしまった場合に必要なシグナルフロートは必ずBCのポケットに入れておきましょう。

ダイビング中には多かれ少なかれトラブルは起こりますが、トラブルは起こるものだと認識しておくだけでも予防には役立ちます。実際にトラブルが起こっても、パニックにならずに、落ち着いて自信をもって対処できる可能性も高まります。

そのためには、小さなトラブルを軽視しないことが大切です。大きな事故のほとんどは、小さなトラブルが引き金となっています。トラブルが起こるか、いまにも起こりそうだと早めに気付くことができれば、トラブルに対処できる可能性が高まります。つまり、トラブルを認識することが、セルフレスキュー能力にとって最も重要な要素だと言えます。



 
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